燕における中堅の料理道具商社であるカンダの代表取締役社長。
祖父の代に三条市において開業し、
父の代から燕市にシフト。
会社設立からは3代目、
現在の場所、体制になって2代目となる。
特に、中華用の調理道具に強く、
全国的な知名度を誇る。
環境を用意するということは、環の境を意識できる場を作るということ。お客様も環、自分たちも環、メーカーも環である。それぞれには境目があり、言葉を尽くし信頼を得ることで実績を積みながら橋をかける。しかし、時には問題が起こる。環境問題である。かけた橋が古くなることもある。どちらがメンテナンスするのか、どちらが何をするのかということも起こる。家庭内の夫婦でも兄弟でも、友人同士でも同じこと。むろんそうした時は、相手を待つのではなく自ら動くことが肝心。しかし、なんでも無尽蔵にそうしていればいいのではない。そこで私は、自分が愛情を感じるものにリソースを使いたいと常に思う。そのためには、興味や好奇心を常に働かせていなければならない。
最初から興味や好奇心が動くケースもある。一方で、徐々に生まれていくケースもある。あらゆる可能性を閉じないことも重要であることは言うまでもない。私たちは商社であり、社会から見れば、商売人の集合体に他ならない。つまるところ、環の境に起きる問題に対してはどこよりも早く、深い理解で対応できる集団でいることが理想だと思う。自分の価値観で言うならば、それは愛情が豊かな企業であるということ。そうでなければ、相手の環のことに想いを馳せることは難しいのではないか。私たちは商品を売っているのと同時に、恩や感謝といったものを扱っているのだと思っている。