有限会社本間産業の専務取締役。
燕市の調理道具の大手商社に入社、現場を6年、営業を6年ほど経験。
父親が起こした本間産業に2004年に入社。
平社員として現場経験を蓄積しつつ、2013年より専務に昇格。
新しい企業価値創出のための営業活動に注力し続けている。
結局は、嘘をつきたくないという一言に尽きます。嘘をついて人に接しても、結局、真実の関係にはなれない。関係が正しいものにならなければ、品質を高めることに限界がくる。しかし、人には欲がある。良く見せたいという気持ちもあるし、仕事が欲しいという気持ちもある。それらを諌めながら「良い仕事」を見極めていくことが本当に重要。結果的に、法人の質も高まるし、働くみんなの気持ちも高まる。そこを追求し続けたい。
ただ、正直でいることと、人に魅力を感じさせることの両立が難しい。自分は面白い話ができるわけでもないし、教養に富んでいるというわけでもない。だからこそ、「できること」を見つけるのに力を注いでいる。たとえば、お客様にニーズがあって自分たちがやったことのない洗浄案件であれば、試験コストは自社が負担するから挑戦させてほしいと話す。実はこの場合、より失敗ができない。丁寧に、きっちりと、高い品質で仕上げなければ、逆に評価が下がる。次の仕事に繋がらなくなる。社内がそれを理解できるように伝えるのが自分の仕事ですし、中もそれに応えてくれる。自分が恵まれたのは、こうした話を理解してくれる人たちが中にも外にもいるところ。真摯に向き合わなければと身が引き締まる。